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プロ野球選手の死亡逸失利益の算定は?
プロ野球選手の死亡逸失利益の算定はどのようにするのでしょうか。
死亡逸失利益の算定式は、(基礎収入)×(1-生活費控除率)×ライプニッツ係数 です。
プロスポーツ選手などの職業は、いずれもその人個人の才能・能力によるものですが、就労可能年齢である67歳まで同一の仕事をすることが困難であったり、収入の変動が激しいなど、事故時の収入を基礎に全期間を計算することが妥当でないケースも多いと思われます。
そのような場合には、経験則、統計、社会通念などによって一定の年齢以降は平均賃金などを基礎とすることになります。
プロ野球選手の収入を基礎とすることは、プロ野球選手として活躍できる年齢までの期間に限り認められます。
この点、後遺障害逸失利益の裁判例(広島地判平17・9・20)で、最上級のA1クラスに所属していた競艇選手(男・45歳・事故前の平均年収2204万円)について、事故後3年間は事故前年収、その後7年間は1642万円(選手の平均年収の1.5倍)、その後67歳までは賃セ平均賃金を基礎として逸失利益を算定し、これらとは別に事故後解散した選手のマネジメント会社の役員報酬分10年間も認めています。