交通事故の高次脳機能障害はどのような障害?

交通事故の高次脳機能障害後はどのような障害でしょうか。

高次脳機能障害とは、頭部外傷による意識障害被害者が治療の結果意識回復したが、意識回復後に認知障害(記憶障害・集中力障害・遂行機能障害・判断力低下・病識欠落)と人格変性(感情易変・不機嫌・攻撃性・暴言、暴力・幼稚性・多弁・自発性低下・病的嫉妬・被害妄想等)を生じ、就労が困難になる等社会復帰が出来にくくなる障害のことを言います。

事故前と比較すると、日常生活や就労に対する意欲や能力の低下が認められ、社会的適応性が低くなる状態と考えられています。

高次脳機能障害の場合は、CTやMRI等の画像では脳表面の異常(脳挫傷痕や出血痕)が確認できないのに事故による頭部外傷後の意識回復後に被害者の認知機能や人格に変化が生じ、事故前の仕事に復帰できない状態となります。

高次脳機能障害の被害者の場合、画像等による脳の異常が確認できにくいため、事故に起因して脳損傷が生じその結果の障害であるといえるかどうか判断していくことになります。

交通事故に起因する高次脳機能障害は、比較的重篤な意識障害がある長期間継続し、それが回復した場合に、被害者本人に病識欠落が生じている場合も多く、周囲の人々が、被害者に異常行動が生じていないか、人間関係が円滑かどうか、仕事のやり方に変化がないか注意深く見守る必要があります。

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