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病識欠如
1 症状の内容
病識欠如とは、病識、つまり、自分に症状があることがわからない状態を言います。高次脳機能障害を負った人の多くは、自分の症状を認識していません。記憶力が低下していることは認識している場合でも、本人の自覚と周りの人が見た状態を比較した場合、本人が考えているよりもかなり深刻な場合が多く、自己の症状を的確に認識していないという点で、やはり、病識は欠如していると言えます。
高次脳機能障害は、周りの人からも見えにくいものであり、本人に病識がないと、問題の本質が明確にならず、対応方法もわからないままになってしまうことも多いため、周囲の人がより注意していくことが重要です。
2 症状例
・車の運転はしてはいけないと言われているのに、事故前と同様に車の運転をしようとする。
・仕事を安請負してしまい、あまりにたくさんの仕事を抱えて、どこからやったらいいかわからなくなる。
3 家族の対応方法
車の運転等は話が別ですが、大きな問題に発展するものでなければ、本人に現実に体験させ、失敗した結果、本人にできないことを自覚させ、話会いを含めて、本人にわかってもらった上で、どういう風にしていくか考えて行くことになります。